【ビートルズ アルバム 順番が知りたい！初心者向け】リリース順・おすすめ聴く順！米国盤って何？

『ザ・ビートルズ：1964 U.S.アルバムズ・イン・MONO』という、８枚組のレコードの発売が決定しました！（2024年11月22日発売）

アメリカで発表された、ビートルズのアルバムたちを、モノ・ミックスの新たなアナログ盤としてリリース！

ビートルズをよく知らない方は、そもそも、ビートルズのアルバムって何枚あって、どんな順番で発売されているの？と思われるでしょう。

しかも、今回のアルバムは、アメリカで編集された別物です。

なにそれ？という感じになるので、今回は、ビートルズのアルバムについて、リリースされた順、これから聴くのにおすすめの順番についても紹介します。

ビートルズ オリジナル・アルバムのリリース順

ビートルズ（THE BEATLES）は、イギリスのロックバンドです。

イギリスで発売された公式のオリジナル・アルバムは、リリース順に次の12作品になります。

ビートルズ オリジナル・アルバム リリース順リスト

• 『プリーズ・プリーズ・ミー』（Please Please Me）
• 『ウィズ・ザ・ビートルズ』（With the Beatles）
• 『ハード・デイズ・ナイト』（A Hard Day’s Night）
• 『ビートルズ・フォー・セール』（Beatles for Sale）
• 『ヘルプ!』（Help!）
• 『ラバー・ソウル』（Rubber Soul）
• 『リボルバー』（Revolver）
• 『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』（Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band）
• 『ザ・ビートルズ』（The Beatles）
• 『イエロー・サブマリン』（Yellow Submarine）
• 『アビイ・ロード』（Abbey Road）
• 『レット・イット・ビー』（Let It Be）

でも、ちょっと待ってください！

ややこしい話になるのですが、次の２つも、現在ではビートルズのオリジナル・アルバムとして位置付けされています。

• 『マジカル・ミステリー・ツアー』（Magical Mystery Tour）
• 『パスト・マスターズ』（Past Masters）

それで、ビートルズのアルバムは、12作だの、13作だの、14作だの言われるわけです。

『マジカル・ミステリー・ツアー』は、『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』の後、つまり9作目となります。

『パスト・マスターズ』は、『マジカル・ミステリー・ツアー』も加えたオリジナル・アルバム13作の中に収録されなかった曲を集めたものです。

ビートルズのアルバムはアメリカでは内容が違う！

ビートルズは、イギリスのロックバンドですから、オリジナル・アルバムは英国盤になります。

アメリカでも、旋風を巻き起こしたビートルズですが、はじめはアメリカのレコード会社に認めてもらえませんでした。

やっと、アメリカの大きなレコード会社と契約しますが（キャピトル・レコード）、アメリカではアルバムに12曲までしか収録できない決まりがあり、英国盤と内容が異なっています。

中には、イギリスより先にリリースされた曲もあるのです。

ビートルズのメンバーは、この米国編集盤にものすごい不満を持っていました。

アルバムは、こだわり抜いて制作されるものですから、当然でしょう。

けれど、アメリカの人たちは、ビートルズのアルバムといえばこれ、というふうに、思い入れがあるようです。

アメリカでは、次のようなタイトルのアルバムが販売されました（キャピトル・レコード以外のものも含む）。

ビートルズ 米国盤 アルバム リスト

• 『Introducing… The Beatles』
• 『ミート・ザ・ビートルズ』（Meet The Beatles!）
• 『ザ・ビートルズ・セカンド・アルバム』（The Beatles’ Second Album）
• 『ハード・デイズ・ナイト』（A Hard Day’s Night）
• 『サムシング・ニュー』（Something New）
• 『ビートルズ物語』（The Beatles’ Story）
• 『ビートルズ ’65』（Beatles ’65）
• 『ジ・アーリー・ビートルズ』（The Early Beatles）
• 『ビートルズ VI』（Beatles VI)
• 『ヘルプ!』（Help!）
• 『ラバー・ソウル』（Rubber Soul）
• 『イエスタデイ・アンド・トゥデイ』（Yesterday and Today）
• 『リボルバー』（Revolver）
• 『マジカル・ミステリー・ツアー』（Magical Mystery Tour）
• 『ヘイ・ジュード』（Hey Jude）

CDになってからは、アメリカでも英国盤に統一されましたが、『マジカル・ミステリー・ツアー』だけは、英国盤オリジナル・アルバムと同じ扱いになったのです。

11月22日発売の『ザ・ビートルズ：1964 U.S.アルバムズ・イン・MONO』は、アメリカでのビートルズ旋風から60周年を記念して作られています。

その頃のアルバムを集めた、次のような内容です。

【ボックスに収録アルバム】
① 『ミート・ザ・ビートルズ』
（キャピトル・レコード、1964年1月20日リリース、11週1位獲得）
② 『ザ・ビートルズ・セカンド・アルバム』
（キャピトル・レコード、1964年4月10日リリース、5週1位獲得）
③ 『ハード・デイズ・ナイト（オリジナル・モーション・ピクチャー・サウンドトラック）』
（ユナイテッド・アーティスツ、1964年6月26日リリース、14週1位獲得）
④ 『サムシング・ニュー』
（キャピトル・レコード、1964年7月20日リリース、9週2位獲得）
⑤ 『ザ・ビートルズ・ストーリー（ビートルズ物語）』（2LP）＊ボックスのみに収録
（キャピトル・レコード、1964年11月23日リリース、最高位7位）
⑥ 『ビートルズ ‘65』
（キャピトル・レコード、1964年12月15日リリース、9週1位獲得）
⑦ 『アーリー・ビートルズ』
（キャピトル・レコード、1965年3月22日リリース、最高位43位）

THE BEATLES STORE より

ビートルズのメンバーは気に入らなかったとしても、これはこれで面白いかもしれないですね。

『ミート・ザ・ビートルズ』なんて、「抱きしめたい」（I Want To Hold Your Hand）で始まります！

イギリスではシングルでしたから（アルバムにシングルは入れない方針だった）、ヒット曲からガツンとスタートするのは新鮮です。

ビートルズ アルバム どれから聴くといい？聴く順番おすすめ

ビートルズのアルバムは、オリジナル・アルバムの他にも、もちろんベスト盤もあります。

実際、オリジナル・アルバムから入るより、聴いたことのある曲がたくさん収録されている、ベスト・アルバムはいいかもしれません。

はじめに、ベスト・アルバムを紹介します。

ベスト・アルバム

まず、ビートルズ定番のベスト・アルバム、『ザ・ビートルズ1962年〜1966年』(The Beatles / 1962-1966) 、通称赤盤。

その名の通り、1962年から1966年の代表曲を集めています。

『ザ・ビートルズ1967年〜1970年』（The Beatles / 1967-1970）、通称青盤と同時リリース。

この２つを何回か聴いていると、ビートルズの世界が広がってくると思います。

まずは、もっとサッと聴きたいという方は、『ザ・ビートルズ1』（1）。

イギリス、アメリカで、チャート１位になった曲が収録されている贅沢なベスト・アルバム。

しかし、私はオリジナル・アルバムがやっぱり好きなので、次は、オリジナル・アルバムを聴きやすい順番にしてみました。

オリジナル・アルバム 聴きやすさ順リスト

私の考えですので、その旨ご了承ください。

• 『ヘルプ!』
• 『プリーズ・プリーズ・ミー』
• 『ハード・デイズ・ナイト』
• 『イエロー・サブマリン』
• 『レット・イット・ビー』
• 『ラバー・ソウル』
• 『アビイ・ロード』
• 『ウィズ・ザ・ビートルズ』
• 『ビートルズ・フォー・セール』
• 『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』
• 『ザ・ビートルズ』
• 『リボルバー』

『ヘルプ!』には、「ヘルプ！」、「涙の乗車券」、「イエスタデイ」が入っていて、はじめは知っている曲があった方がいいかなと思い、最初の一枚にしました。

『プリーズ・プリーズ・ミー』、『ハード・デイズ・ナイト』は、勢いのある雰囲気なので、ビートルズのカッコよさそのままです。

『イエロー・サブマリン』は、半分以上がインストゥルメンタルですが、ほのぼのとした曲とパンチの効いた曲が混じっていて、満足できます。

『レット・イット・ビー』と『ラバー・ソウル』は、ちょっとハードル高めですが、わりと普通に馴染めそうな曲の流れだと感じていて、この辺りで聴きたいです。

『アビイ・ロード』は、後半メドレーになるので、最初に聴いた時はあれ？と思うかもしれませんが、そこがだんだんクセになります。

『ウィズ・ザ・ビートルズ』と『ビートルズ・フォー・セール』は、知っている曲が少なく、『ビートルズ・フォー・セール』はカバーも多いので、慣れてきてからがいいでしょう。生粋のロックンロールが好きな方にはおすすめ。

『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』、『ザ・ビートルズ』、『リボルバー』の辺りは、サイケデリックな要素が強かったり、めちゃくちゃ個性的だったりするので、少し上級です。

ビートルズ、これから聴くよー！という方、参考にしてみてください。( ・∇・)

【ビートルズ アルバム 順番が知りたい！初心者向け】リリース順・おすすめ聴く順！米国盤って何？ : おしまいに

ビートルズにハマってきたら、オリジナル・アルバムをリリース順に聴くと、彼らが駆け抜けた時代も見えてきていいですね。

技術の進歩で、録音にも様々な試みが行われますが、ビートルズはその頃により近いサウンドがカッコいいと言われます。

ビートルズの息吹を、近くに感じられる快感。

もう、決してライブでは味わえない4人の躍動を、レコードから探ってみてください。

読んでいただき、ありがとうございました。( ・∇・)
また素敵な音楽と出会えますように。Yua♪