ビートルズ 「ヘイ・ジュード」 Hey Jude ある少年を励ますことから始まった”応援し続ける歌”

記事内に商品プロモーションを含む場合があります


いよいよ今週末は、パリオリンピック2024の開幕です!

開会式ではきっと、芸術の都パリの本領が発揮されることでしょう。


↓↓パリオリンピックについて書いています。

パリオリンピック2024まであと3週間!日本時間のいつ?開会式でパフォーマンスするアーティストは?

パリオリンピック直前!【フランスの超人気DJ / 音楽プロデューサー デヴィッド・ゲッタ 人気曲7選】



2012年のロンドンオリンピックでは、ポール・マッカートニーが、ビートルズ時代の「Hey Jude(ヘイ・ジュード)」を披露しました。

ビートルズの数々の名曲の中でも、超有名な「ヘイ・ジュード」。

込められた想いを探りながら、この曲の魅力を噛みしめようと思います。



ビートルズ 「ヘイ・ジュード」 Hey Jude : 作ったのは誰?




イギリスのロックバンドビートルズ(THE BEATLES)の曲は、ほとんどをジョン・レノンとポール・マッカートニーが作っています。

ジョージ・ハリスンも「サムシング」など人気曲を書いていますし、リンゴ・スターも「オクトパス・ガーデン」というみんなに愛される歌を作りました。

4人とも素敵な曲作りができるという、才能の集結みたいなバンドです。

大半は、ジョンとポールの曲で、名義は”レノン=マッカートニー”となっています。

しかし、共作ばかりでなく、どちらか一方が作ったものも多いです。もちろん、途中や仕上げの段階で相談はしていますが。


ビートルズのInstagramより




「ヘイ・ジュード」は、ポールが作っています

リード・ヴォーカルもポールで、今でもライブで必ず演奏し、オーディエンス大合唱の定番曲です。

ポールのピアノ弾き語りがメインで、いきなり「Hey Jude」と歌い出す始まりが、誰かに語りかけているふうに聴こえます。

そして、その雰囲気はずっと続き、徐々にバックの音やコーラスが厚くなり、終わりの「na, na, na….」ではポールもシャウトし、呼びかけは全員の応答によってひとつになるのです。



ビートルズのInstagramより、「ヘイ・ジュード」を演奏する様子



時々、終わりのとこ、なんでこんなに長いの?という意見を耳にします。

当時は、あまり長いと、ラジオで放送してもらえなくてヒットしない風潮だったのですが、ビートルズは長さに挑戦しました。

やはり、このコーダ(終わりの部分)が、「ヘイ・ジュード」のメインで、ここがないと曲が完結しないからでしょう。

実際、短くすると、感動も少なくなり、非常に不完全燃焼です。

ただのコーダ、ただのくり返しではないことがわかります。



↓↓ビートルズのYouTubeチャンネルより「ヘイ・ジュード」

Hey Jude (Remastered 2009)





ビートルズ 「ヘイ・ジュード」 Hey Jude : 誰に向けられた歌?



ところで、誰かに語りかけているふうだと申しましたが、「ヘイ・ジュード」がある人へ贈られた歌であることは有名です。

ジョンの息子、ジュリアン・レノン

ポールは、まだ5歳だった彼を励ますために、「ヘイ・ジュード」を作りました。


↓↓ジョン・レノンのInstagramより、ジュリアンを抱くジョン


ジョン・レノンの奥さんというと、オノ・ヨーコ氏を思い浮かべる方が多いと思います。

しかしジョンは、早くにもう、シンシアという女性と結婚していて、長男ジュリアンが生まれました。

ジョンは、家庭事情で、両親と一緒に暮らしていなかったため、父親が子どもへどうしてやったらいいのか、わからなかったそうです。

まあ、普通に若い男子でも難しいですよね。

ポールは、ジョンからそんな相談を受け、自分もジュリアンと親しく接していたようです。

ポールには弟がいたから、遊び方もうまかったかもしれません。


ジュリアン・レノンのXより、ポールの誕生日を祝うポストです。じーんときます。



そして、ジュリアン5歳の時、ジョンとシンシアが離婚

沈み込むジュリアンとシンシアを訪ねたポールに、帰り道「ヘイ・ジュード」のメロディが浮かんできました。

ジュリアンは、ポールが「ヘイ・ジュード」を贈ってくれたことをものすごく感謝すると同時に、聴く時の気分によっては、辛い気持ちになることを語っています。

拭い去れない過去の記憶に苦しみながらも、父と同じミュージシャンとして活動し、母をいたわり、自分と向き合えたジュリアン。

ポールは、二人が辛さを忘れられないことは知っていても、この曲を贈りたかったのでしょう。

それは、ジョンのことも想っていた、どちらも大事だったからです。


ジュリアンは、ビートルズの他のメンバーの子どもたちと仲良くしていて、ちょっとした大家族だと話しています。

救われるというか、ホッとする話です。



ビートルズ 「ヘイ・ジュード」 Hey Jude : 歌い、繋げた、世界の輪


オリンピックのInstagramより、パリ五輪を呼びかけるエッフェル塔



ポールは、ロンドンオリンピック開会式でも、「ヘイ・ジュード」を歌いました。

会場にいる世界のアスリートたちみんなが歌い、手を繋いだり、体を揺らしたり、音楽で繋がった瞬間でした。

みんな、これから始まる競技への闘志を燃やし、自分のために楽しむ気持ちになれたでしょう。


余談ですが、ロンドンオリンピックで、念の為に録音しておいたポールの声が、会場に流れてしまうアクシデントがありました。

ポールは生の演奏でやると言っていたのです。

大きな鐘が鳴るということをポールたちは知らなくて、鐘が鳴ったことに驚き、ポールが歌い出しを間違え、会場には別の声も流れるし、困った事態になりましたが、どうにか修正。

オリンピックで、やり直しする訳にいかないですから、うまくつながってよかったです。

音楽には、こんなアクシデントはつきもの。

私はアクシデントがあったことより、何か胸打つ演奏が大事だといつも思っています。たとえプロでも。


↓↓オリンピックのYouTubeチャンネルより「ヘイ・ジュード」


ポール・マッカートニー – HEY JUDE(ロンドン2012ライブ) | Music Monday


「ヘイ・ジュード」は、辛いことを忘れ去る曲でなく、一緒になんとかする曲なんだと思います。

この時の、世界中を励ました演奏も、オリンピックにふさわしかったです。



ビートルズ 「ヘイ・ジュード」 Hey Jude ある少年を励ますことから始まった”応援し続ける歌” : おしまいに


ジュリアンのInstagramより、ジョンとの写真


「心に太陽を 唇に歌を」という言葉があります。

辛い時も、嬉しい時も、歌を口ずさめば心に灯が灯る

自分のための歌を、ジュリアンは何度口ずさんだのでしょうか。

きっとその度に、自分はひとりではないと感じたと思います。


読んでいただき、ありがとうございました。( ・∇・)
また素敵な音楽と出会えますように。Yua♪


↓↓ビートルズについて書いています。

【ビートルズ来日エピソード】 58年前の今日!日本公演 前座は誰? 4人はホテルで絵を描いていた!?

リヴァプールのジョン・レノン&ポール・マッカートニー 「母への想い」

アイヴ・ガッタ・フィーリング I’ve Got A Feeling ビートルズ 最後のライブ 伝説のルーフトップ・コンサートとは

ビートルズのアニメ映画サウンドトラック!「イエロー・サブマリン」夏休みに観る!聴く!

リンゴ・スター 7月7日で84歳?!若すぎる!ビートルズドラマー 「オクトパス・ガーデン」


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です