「Now and Then(ナウ・アンド・ゼン)」2025年(第67回)グラミー賞受賞!ビートルズ最後の新曲とは?

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アメリカの音楽界で最も栄誉ある賞、グラミー賞

2025年、第67回グラミー賞受賞作品は、現地時間の2月2日に発表されました。

イギリスのロックバンド THE BEATLES(ビートルズ)「Now and Then(ナウ・アンド・ゼン)」が、『ロック演奏・歌唱賞』を受賞!

ビートルズといえば、世界中で旋風を巻き起こし、知らない人はいないと言ってもいいでしょう。

しかし、このグラミー賞では、ノミネートされても主要部門受賞をかなり逃しています。

解散から54年、長い年月を経ての今回の受賞。

残されたメンバー、ポールとリンゴにとって、どんな意味を持つものになったのでしょうか。


ビートルズのInstagramより グラミー賞受賞を報告する投稿



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「ナウ・アンド・ゼン」ビートルズ最後の新曲とは?


2025年(第67回)グラミー賞を受賞した、ビートルズ最後の新曲「ナウ・アンド・ゼン」について紹介します。


ビートルズのInstagramより


「ナウ・アンド・ゼン」は いつ作られた?


ビートルズの「ナウ・アンド・ゼン」は、2023年11月2日にビートルズ最後の新曲としてリリースされました。

オリジナルの作詞・作曲は、ビートルズのリーダーで、1980年に早逝したジョン・レノン

1970年後半に、ジョンが作曲したと考えられています。

残りのメンバー、ポール・マッカートニーリンゴ・スタージョージ・ハリスンが、1994年からこの曲を仕上げるプロジェクトに取りかかります。

しかし、ジョンが1978年に自宅で録音した古いカセット・テープを元にレコーディングを試みたため、様々な紆余曲折があり、途中2001年にジョージも病死。

諦めかけていたところ、最新技術を使い、ようやくポールとリンゴは、2023年にビートルズ最後の新曲を創り上げました。

常に新しい技術へ積極的だった、ビートルズらしい最後の挑戦です。

そして、54年ぶりに全英チャートの1位になるという、新記録も打ち立てました。



「ナウ・アンド・ゼン」はAIの曲?どうやって作られた?



「ナウ・アンド・ゼン」は、AIが作った曲なのか、という疑問の声もありますが、実際にはミキシングに少しAIの助けを借りただけで、曲自体は完全にビートルズが創り上げています。

オリジナルを作ったのは、すでに亡くなっているジョン。

しかし、ボーカルとしてはっきりとジョンの歌声が聴こえます。

3人はどうやって、録音状態の悪いカセット・テープから「ナウ・アンド・ゼン」を仕上げたのでしょうか


カセット・テープに録音する時、ジョンはピアノを弾きながら歌っていたため、ジョンの声とピアノの音が、混ざり合っていたようです。

ジョンの声をもっと大きくしたいと思っても、プロジェクト開始当時の技術ではピアノの音も大きくなってしまい、どうしてもジョンの声が埋もれてしまったと、ポールが語っています。

ジョンの声が聴き取りにくい状態では仕上げることができず、「ナウ・アンド・ゼン」はお蔵入りになってしまいました。

でも、ポールはずっと、リンゴと一緒にこの曲を完成させると思っていたようです。

何度かインタビューで語っていました。


AIの技術進歩が目覚ましく進む中、2022年、そのAIによって、ついにポールは「ナウ・アンド・ゼン」の完成へ一歩近づきます。

AIがこの曲でどう活躍したのか

巷で流行っている、AIがメロディーを作るといったことではなく、あくまで曲はジョンのオリジナル

ポールたちが困っていた、ジョンの声にかぶさるピアノと他の雑音を、AI技術で切り離すことに成功したということです。

ジョンの声だけを抽出し、見事にリード・ボーカルとして蘇らせました。


AIの技術を使った、初めてのグラミー賞受賞作品「ナウ・アンド・ゼン」

レコーディングの時、テープの回転速度を速めたり、逆回転させたり、いろいろと実験してきたビートルズ。

こういったことから、きっと父も喜んでいると、ジョンの息子ショーンが語っていました


ビートルズのInstagramより AI技術で抽出されたジョンの声



ビートルズのYouTubeチャンネルより「ナウ・アンド・ゼン」ミュージック・ビデオ


The Beatles – Now And Then (Official Music Video)

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グラミー賞はビートルズに辛口?ビートルズのグラミー賞受賞歴



60年代のロック界を牽引してきたビートルズですが、グラミー賞の受賞は意外に少なめ。

ビートルズのグラミー賞受賞歴をまとめました。


ビートルズ グラミー賞受賞歴


  • 1965年 新人賞
  • 1965年 グループ歌唱・演奏賞「ア・ハード・デイズ・ナイト」
  • 1967年 楽曲賞「ミッシェル」
  • 1968年 アルバム賞ポップ・アルバム賞『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』
  • 1997年 音楽映画賞『ザ・ビートルズ・アンソロジー』
  • 1997年 音楽ビデオ賞ポップ・グループ賞「フリー・アズ・ア・バード」
  • 2025年 ロック演奏・歌唱賞「ナウ・アンド・ゼン」


30ものノミネートから、受賞はこれだけとややきびしい受賞歴。

「ナウ・アンド・ゼン」も、レコード賞にノミネートされていましたが、ケンドリック・ラマーの「ノット・ライク・アス」が受賞しました。

しかし、今回のロック・パフォーマンス賞受賞は、ポールとリンゴの、ジョンとジョージへの敬愛、ビートルズの時を超えた絆、今回の受賞、変わらないビートルズの魅力を再認識できたと思います。


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「Now and Then(ナウ・アンド・ゼン)」2025年(第67回)グラミー賞受賞!ビートルズ最後の新曲とは? : おしまいに


ビートルズのInstagramより ライブの様子



ビートルズのように、解散、メンバーの死に直面しながらも、新曲を発表したバンド。

ずっと、音楽活動を一緒に続け、新しいサウンドを生み出すバンド。

様々な形式はありながらも、みんな音楽を愛し、喧嘩や揉め事があっても、結局のところ苦楽を共にしたバンドの結束は強いなと思います。

若い世代も惹かれる、ロック音楽の魅力のひとつではないでしょうか。


読んでいただき、ありがとうございました。( ・∇・)
また素敵な音楽と出会えますように。Yua♪


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