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ビートルズのポール・マッカートニーが撮った写真を、じっくり鑑賞できる展覧会「ポール・マッカートニー写真展 1963-64~Eyes of the Storm~」が、2024年7月19日から東京シティビューで開催中です。
初日から、待ちかねたファンが詰めかけて、みなさん大興奮で感想を言っています。
ビートルズが、世界へ羽ばたいた頃の写真、1963年末から1964年始めのことです。
この頃の代表作「抱きしめたい(I Want To Hold Your Hand)」に注目してみます。
↓↓ビートルズについて書いています。
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ビートルズ「抱きしめたい」何かが変わった!SNSのない時代、その背景とは? : アメリカデビュー
ビートルズのInstagramより、アメリカへやって来た様子
ビートルズの「抱きしめたい」は、アメリカでのデビュー・シングルです。
本拠地イギリスでは、「ラヴ・ミー・ドゥ」が初シングル。
なかなかアメリカでのレコード化OKが出ない中、ビートルズの人気がグングン上がっていき、ラジオでも毎日ビートルズの曲が流れるようになっていきました。
そこで、これは大変だと、発売された「抱きしめたい」。
ビルボードで見事1位を獲得しました。
アメリカの若者たち、待ちに待ったレコード発売だったわけです。
今のようにYouTubeなどで、手軽に音楽や映像を楽しめない時代。
レコードを何回も聴いて、この後渡米したビートルズのテレビ登場を食い入るように観て、みんなで歓喜したのです。
今の若い世代の方は、想像つくでしょうか。
不便な時代ですが、一曲一曲が心にしっかりと残るのです。
↓↓ビートルズのYouTubeチャンネルより、アメリカでエド・サリヴァン・ショーに出演した時の「I Want To Hold Your Hand」
The Beatles – I Want To Hold Your Hand – Performed Live On The Ed Sullivan Show 2/9/64
↓↓エド・サリヴァン・ショーに出演したビートルズについて書いています。
アメリカがビートルズを観た日【エド・サリヴァン・ショー 1964年2月】セットリスト
ビートルズ「抱きしめたい」何かが変わった!SNSのない時代、その背景とは? : その時アメリカは
ビートルズがアメリカを訪れた1964年2月の3ヶ月ほど前になる、1963年11月22日に、アメリカ大統領ジョン・F・ケネディが暗殺されました。
アメリカが、暗い気持ちで沈んでいるところに、イギリスからビートルズが明るく新しい音楽を持ってやって来たのです。
街には、ビートルズの髪型を真似る若者、ミュージシャンを志し楽器店へ走る人、そういった活気をも、もたらしてくれたのでした。
不安な世相の中の、何かある種の、希望のようなものだったのでしょう。
ビートルズ「抱きしめたい」何かが変わった!SNSのない時代、その背景とは? : 瞬間で夢中にさせたチームワーク
ビートルズのInstagramより、当時の4人
「Oh, yeah」という、言葉にならないような感嘆詞から始まる「抱きしめたい」。
もうこの時点で、当時としては斬新です。
沸々と湧き上がってくるようなイントロ、ワクワクするクラップ、気持ちを高揚させるヴォーカルの跳躍、心踊るハーモニー、全てが初めて聴くような感覚。
お揃いのスーツに身を包んだ4人は、世界を夢中にさせるアイデアや魅力に溢れていました。
こうして、大ヒットとなった「抱きしめたい」は、ジョンとポールの共作です。
二人でピアノを叩きながら、コードを発見したり、歌ってみて工夫したり、ああだこうだ言いながら生まれた、凄い音楽だけど人間味のある曲。
初期のビートルズの、勢いや骨っぽさは、ひとりじゃない、チームワークの産物だからだと思います。
ビートルズ「抱きしめたい」何かが変わった!SNSのない時代、その背景とは? : おしまいに
ビートルズのInstagramより、ケネディ空港での記者会見
時代の先駆者になったビートルズ。
でも、初期の彼らは、ただがむしゃらに突き進んでいたという印象です。
それがきっと、聴く人が曲に入っていけた、人から「なんか好き!」という感情を引き出した要因ではないでしょうか。
リアルには味わえなかった私たちにも、十分伝わってきます。
何かに夢中になるって、誰かも元気にさせますね!
読んでいただき、ありがとうございました。( ・∇・)
また素敵な音楽と出会えますように。Yua♪